Oracle JDK8の今後のサポート状況について調べてみた
はい、どーも。モバイルアプリサービス部の吉田です。
今回は、Oracle JDK8のサポート状況について、少し調べる必要があったのでこれについて調べてみました。
Oracle JDK8にはいつまでパッチが提供されるの?
おそらく皆さんが使ってるJDK8は、Oracle JDK8が多いものと思います。
Oracle JDKに対する、バグ・セキュリティに関するパッチは、Oracleから無償で提供されています。 これが 2019年1月 までです。
ソースとしては こちらのページに
オラクルは Java SE 8 の公式アップデートの提供と自動更新(auto update)を、個人ユーザーには2020年12月まで、商用ユーザーには2019年1月まで、引き続き提供します。
とあります。ですので、2019年1月末以降、Oracle JDK8に対するバグ・セキュリティパッチは提供されなくなります。
有償でパッチを提供して欲しい場合は?
企業ユースなどであれば、引き続きパッチを提供して欲しいケースがあったりします。 その場合、有償ではありますが、オラクル社とサポート契約を行い引き続きパッチを提供してもらうこともできます。
こちらのページ によれば、Extended Support契約を行うことで、引き続き2025年3月まで、パッチの提供を受けることができるようになります。
また、これら有償でのサポートを受けたい場合は、オラクル社に直接コンタクトをするのが良さそうです。
Oracle JDKからの移行先は?
現在、Javaの実装はOpenJDKがベースとなって開発が行われています。ここで実装されたコードをベースに、現在は様々なビルドが存在しています。代表的なものとしては
- AdoptOpenJDK
- Red Hat(OpenJDK)
- Zulu
- Amazon Corretto
などがあります。各ビルドのライフサイクルやパッチ提供期間などをしっかり確認して、自分に合うビルドを選ぶのが良いかと思います。
またOracle JDKのみに存在する機能を使っている場合にも注意が必要です。例えばOracle JDKで提供されているが、Zuluで提供されていない機能については、こちらの What are the technical differences between OpenJDK and Oracle HotSpot? 部分が参考になります。これはZuluについてですが、Zulu以外の他のビルドでも同じような感じだと思われます。
まとめ
- 2019年1月まで、Oracle JDK8には無償でバグ・セキュリティパッチが提供される
- 上記以降、バグ・セキュリティパッチの提供を受けるには、オラクル社とExtended Supportを締結する必要がある
- 移行するなら、各ビルドのライフサイクルをちゃんと確認しよう
ということでした。